珍土産

2003年9月5日
休み明けといえばお土産ラッシュになりますが
私のバイト先でも学生アルバイトの面々からのお土産でちょっとした賑わいをみせている。

今回最も強烈な一品を持ってきてくれたのはI君(20歳)。
熱海に行ってきたという彼のお土産は温泉まんじゅう。
「有限会社〇〇屋」と印刷された橙色の地味な包装紙が老舗の味を連想させ、皆の中身への期待が高まっていた。
しかし30分後、私と他のバイトの子で、その温泉まんじゅうが箱ごとゴミ箱に捨てられているのを発見。

「I君、なんかお土産捨てられちゃってるみたいだよ〜」
「いや、実はそれ…さっき昼番の人に開けてもらったら…」

ゴミ箱からまんじゅうを拾い出すI君。
透明なビニールにパックされたままのそれをよく見てみると…

「うわっ なんだコレ、マリモ?!」

カビであった。
まんじゅうの表面半分近くを青黒いブチ模様が覆っている。
しかも1個や2個ではなく、15個近く入っているうちの全てに。

「これって、あんこが透けて見えるんじゃないよねぇ…」
「一体いつ買ったの?!」
「買ったのが8月29日で、賞味期限が2日以内だったんすけど…大丈夫かなって。」

8月末製造ならまだ1週間ほどしか経っていない。
普通の食品なら全然許容範囲なのに、このまんじゅうは容赦なかった。
正真正銘の添加物ゼロの品なのだろう。

「これ、1600円もしたんですよ〜」

やるせない面持ちのI君。
そりゃそうだよねー 奮発していいの買ったらこんなになってるなんて、ヘコむよ。
と、同情しつつもめったに見られないものなので、私とバイトの子で何度もゴミ箱から拾い出しては、そのカビまんじゅうを眺めて楽しんだ。
そのたびにI君はやめてくださいよーと嫌がっていたけど。

この店始まって以来のすごいお土産だよ!
というありがたくない激励を彼に与え、今後もしばらくはネタとして語られることになりそうなのでした。

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